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真田　裕貴



３０
 名前 さなだ　ひろき
生年月日 1984年2月7日
経歴 姫路工高−巨人(01年D１位)−横浜−巨人−兄弟−ヤクルト
入団年 08年に巨人から移籍
在籍年 08年−11年
背番号 08年[57]：09年−11年[30]
投打 右投げ右打ち
守備 投手
：初登板：
01年オフのドラフト会議で寺原の外れ1位として巨人から1位指名を受けて入団。初年度の02年7月7日の阪神戦で高卒ルーキーながら初登板初先発。矢野にツーランを打たれるなどで敗戦投手になったが5回を6安打、1四球で3失点に抑える好投を見せた。なお巨人の高卒ルーキーの初登板初先発はドラフト制後では3人目だった。

：初勝利：
7月21日中日戦でも先発し、6回を6安打、1四球で3失点に抑え込んだ。すると打線が7回表に仁志の内野安打などで一死満塁というチャンスを作り、真田の代打後藤が2点タイムリーを放ち同点に追いつく。なおも二岡の2点タイムリーで勝ち越すと、そのまま逃げ切って真田に勝利投手が記録された。巨人の高卒ルーキー白星はドラフト制後では堀内、桑田に次ぐ3人目の快挙だった。同年には6勝3敗で防御率3.73を記録したが、高卒ルーキーの6勝は50年以降の巨人では堀内に次ぐ2位。

：世界記録を止める：
03年5月13日横浜戦では味方の4エラーに足を引っ張られながらも、9回を投げ抜いて3安打3四球で初完投勝利を飾った。なお2回裏にドミンゴから三振を奪い、ドミンゴの連続打席三振の世界記録を更新したが、5回裏にはバットに当たられて世界記録は18でストップしてしまった。

：故障：
高卒ルーキーにもかかわらず初年度に70イニングを投げ、翌年にも先発、リリーフとフル回転したのが響いて2年目の後半に肘、肩を相次いで故障。以後リリーフとしてまずまずの成績は残したが08年のシーズン中に鶴岡とのトレードで横浜に移籍した。7月2日の広島戦では4対2とリードした4回表の一死一、二塁でマウンドに上がり、代打緒方の不運なヒットで1点を返されたが後続を打ち取ると、5回表も無失点に抑えて2年ぶりの勝利投手になった。真田は「こんなに早く1勝出来るとは思っていなかった。びっくりしています」

：復活：
09年はチームトップの68試合に登板して防御率2.98という好成績を残した。真田は「プロに入って一番投げたけど肩も肘も問題ない。救援でこれだけ投げられたのは自信になった」と声を弾ませた。翌年も62試合に登板して防御率3.88という貴重な成績を残し、8月1日のヤクルト戦では史上29人目の1球勝利を記録した。

：週5試合の登板で調子落とす：
11年は開幕から好調をキープして防御率1点台の好投を続けた。だが6月28日の中日戦から4日連続で起用されると4試合目の阪神戦で3安打を集中されて2失点。中1日を挟んで3日の阪神戦でも登板したが今度はマートンのスリーランを含む4安打を集中されて4失点と一気に調子を落としてしまった。その後も打ち込まれて7月は10試合に登板したが月間防御率12.27、8月以降も調子を戻せずシーズンを終えてしまった。

：巨人移籍：
11年のオフには自由契約を申し出てMLB挑戦を表明。だがMLBとの契約には至らず翌12年3月19日に古巣の巨人に復帰した。5月9日の横浜戦で巨人復帰初登板のマウンドに上がったが、ラミレスにレフト前、中村にライト前、吉村にレフト前、代打サラサーにもレフト前と一死も取れずに4連打を浴びて降板。そのまま登録抹消となってしまうと、二軍でも防御率5点台と結果が残せず戦力外通告を受けた。

：台湾で活躍：
9月に右足首の手術を受けていたこともあってトライアウトを受けることも出来ず契約を結べないまま年を越すことになった。翌13年に1月23日に台湾の兄弟エレファンツの入団テスト受けて合格。実に67試合に登板して防御率2.24、リーグ新記録となる32ホールドを記録して中継ぎ王に輝くなど素晴らしい成績を残した。翌年はヤクルトに入団したが、4月22日の広島戦で1点をリードして迎えた6回表に登板して4安打を集中されて3失点を喫してしまうと、そこから5試合（7.1イニング）で12失点を喫してしまうなど大量失点が続いて1年限りで退団となった。トライアウトを受けたがNPBからの声はかからず、BCリーグの福島ホープスに選手兼任コーチで入団した。


初記録
初登板 02年7月7日阪神戦
初勝利 02年7月21日中日戦
初奪三振 02年7月7日阪神戦：アリアスから
初完投 03年5月13日横浜戦
初セーブ 03年6月3日広島戦


　　投球成績
チーム 登板 完投 完封 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四球 死球 三振 暴投 ﾎﾞｰｸ 失点 自責 防御率
02 巨人 12 0 0 6 3 0 70.0 72 10 13 3 42 0 1 31 29 3.73
03 巨人 30 1 0 3 8 2 56.2 67 10 22 7 39 3 0 37 34 5.40
04 巨人 2 0 0 0 0 0 5.0 6 0 1 0 5 0 0 3 3 5.40
05 巨人 4 0 0 1 0 0 7.2 14 1 3 2 1 2 0 9 8 9.39
06 巨人 25 0 0 2 0 1 25.2 27 3 11 1 18 0 0 13 11 3.86
07 巨人 17 0 0 0 0 0 19.2 22 2 3 2 8 0 0 10 10 4.58
08 横浜 26 0 0 2 4 0 51.1 64 3 16 1 25 1 1 30 28 4.91
09 横浜 68 0 0 5 4 0 66.1 66 9 23 4 36 0 1 24 22 2.98
10 横浜 62 0 0 3 8 0 69.2 72 10 21 7 41 3 0 33 30 3.88
11 横浜 53 0 0 2 0 0 49.0 66 4 8 4 18 0 0 25 23 4.22
12 巨人 1 0 0 0 0 0 0.0 4 0 0 0 0 0 0 3 3 -.--
14 ﾔｸﾙﾄ 12 0 0 0 1 0 16.1 24 3 2 0 7 0 0 14 14 7.71
球団 4年 209 0 0 12 16 0 236.1 268 26 68 16 120 4 2 112 103 3.92
通算 12年 312 1 0 24 28 3 437.1 504 55 123 31 240 9 3 232 215 4.42


　　打撃成績
チーム 試合 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四球 死球 三振 併殺 失策 打率
02 巨人 12 21 0 1 0 0 0 1 1 0 0 4 0 0 0 11 0 0 .048
03 巨人 34 11 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 0 0 .000
04 巨人 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
05 巨人 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
06 巨人 25 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
07 巨人 17 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
08 横浜 27 7 0 1 0 0 0 1 2 0 0 1 0 0 0 2 0 0 .143
09 横浜 68 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 .000
10 横浜 62 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 .000
11 横浜 53 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 .000
12 巨人 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
14 ﾔｸﾙﾄ 12 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000
球団 4年 210 14 0 1 0 0 0 1 2 0 0 1 0 0 0 8 0 0 .071
通算 12年 317 48 0 2 0 0 0 2 3 0 0 5 0 0 0 28 0 0 .042


　　二軍投球成績
チーム 登板 完投 勝利 敗戦 S 回数 安打 本塁 四死 三振 失点 自責 防御率
11 横浜 7 0 1 0 1 7.2 6 0 0 6 2 2 2.35
通算 1年 7 0 1 0 1 7.2 6 0 0 6 2 2 2.35
球団在籍時のみ